寄付企業・団体向け2025年度「文京区こども宅食」事業報告会を実施しました
<事業報告編>

文京区こども宅食は、文京区にお住まいの経済的に厳しいご家庭に食品や日用品を定期的に届け、それをきっかけに必要な支援につないでいく取り組みです。
約750世帯にお届けしている配送品や体験機会のほとんどは、事業に賛同してくださった企業や団体の皆さんからの寄付で成り立っています。
文京区こども宅食では、寄付企業・団体の皆さんに向け、毎年年度末に事業報告会を開催しています。
報告会の前半は、文京区こども宅食の事業の意義や、2025年度の取り組み内容についてお伝えしました。
今回の記事では、その前半の様子をお伝えしていきます。
事業報告会について
文京区こども宅食は、官民7団体が対等な関係でパートナーシップを組み、コンソーシアムを形成して運営しています。

事業報告会では、コンソーシアムメンバーがそれぞれの役割にのっとり、文京区こども宅食やその成果、2025年度の取り組みについてご報告を行いました。
事業報告会の流れ
1.開会の挨拶
(認定NPO法人キッズドア理事長 渡辺由美子)
2.2025年度「文京区こども宅食」事業報告
・文京区こども宅食とは
・社会的インパクト・マネジメントによる事業実施と改善
・2025年度の取り組みと成果
・事業の発展に向けた課題と検討
(認定NPO法人日本ファンドレイジング協会常務理事 鴨崎貴泰、
認定NPO法人フローレンス副代表理事 杉山富美子)
―ここまでをこの記事でお伝えします
3.文京区長からの挨拶(文京区長 成澤 廣修)
4.感謝状贈呈(文京区長 成澤 廣修)
5.宅食に込めた思い
~「近くの他人」が想いを寄せて届ける、心温まる「寄付品」というギフト~
(認定NPO法人キッズドア理事長 渡辺由美子、
ココネット株式会社取締役社長 堀井拓次、配送スタッフ)
6.閉会の挨拶(認定NPO法人日本ファンドレイジング協会常務理事 鴨崎貴泰)
今回の記事では事業報告までをご紹介し、文京区長からの挨拶や感謝状の贈呈、寄付企業のお話は、後半の記事<寄付企業・団体編>でお伝えします。
1.開会の挨拶(認定NPO法人キッズドア理事長 渡辺 由美子)
はじめにキッズドア理事長の渡辺由美子より、開会のご挨拶をいたしました。キッズドアは、文京区こども宅食事業において、主に物流や配送の管理、不足分の食品購入を担当しています。
私たちキッズドアは、文京区こども宅食のコンソーシアムに立ち上げ時から参加させていただいておりますが、キッズドア自身は日本のこどもの貧困に取り組んでいまして、今年で16年目が終わろうとしています。
今、こどもたちがどういう状況にあるのか、少しお話させていただきます。
日本のこどもの貧困率は近年低下傾向にあるため、世間では解決された課題だと考えられています。ですが、物価高騰が続く中、経済的に厳しい子育て世帯にとって、状況は全く良くなっていません。私たちキッズドアの調査では、支援家庭の約7%が「この1年お米を買えていない」と回答しています。さらに、栄養不足が原因でこどもたちの身長が伸びないという声も多数寄せられており、なかなか厳しい状況にあるわけです。
少しトーンダウンしていたこどもの貧困問題ですが、ここでしっかりと見直していかなければいけないと思います。そのような状況の中、文京区こども宅食はそういったご家庭に2ヶ月に1回という頻度で手渡しで食料品をお届けしています。配達時にはお困りごとをご相談いただけますし、ご家庭の見守り機能も担っているわけで、改めて素晴らしい制度だと思っております。
この事業を続けられるのは、本日お集まりいただいた皆様がご支援くださっているおかげです。来年、再来年も事業を継続できるよう引き続きご支援いただければと思います。
2.「文京区こども宅食」事業紹介(認定NPO法人フローレンス副代表理事 杉山富美子)
次に、フローレンス副代表理事の杉山富美子より、文京区こども宅食事業について改めてご紹介しました。フローレンスは文京区こども宅食事業において、事業推進や寄付品の調達・企業連携、利用者対応、広報を担っています。

私たちがこども宅食の活動を行う背景には、日本のこどもたちの約9人に1人が相対的貧困状態にあるという現状があります。
相対的貧困とは、実際に使えるお金が中央値の半分以下で暮らしている状態と定義されています。ひとり親家庭でみますと、約2人に1人が相対的貧困状態にあると言われておりまして、まだまだ本当に多くのこどもたちが厳しい状態に置かれていることをご理解いただけるかと思います。
ご利用家庭へのアンケートでは、こども宅食を利用されている方は年収250~300万円未満の世帯が最も多く、ご家族に何らかの医療的なサポートを必要とする方がいる世帯は25%ほどいらっしゃることがわかりました。
ではなぜ、こども宅食という手段が子育て世帯にとって効果的なのでしょうか。
平日の昼間に行政機関の窓口に自ら出向き申し込む余裕がない、支援を受けていることを周りに知られたくないなど様々な事情で支援にたどり着けない方たちがいます。文京区こども宅食は役所の窓口で待つのではなく、こちらから食品をお届けする。それをきっかけに接点を持ち、出向き、つながっていく。その仕組みが、こども宅食の特徴です。利用者の方からも、「届けていただくことで、手を差し伸べられているようなありがたさを感じる」といったお声をいただいております。
そしてこの事業は、本日ご来場頂いた食品や日用品のご寄付をくださっている企業・団体さん、体験機会を提供くださっている企業・団体さん、また、ふるさと納税などで応援してくださっている個人寄付者の皆さん、そういった方々に支えられ運営できています。
おかげさまで、配送する食品や日用品につきましては約8~9割を、体験機会につきましてはその全てを企業・団体さんからのご寄付で提供しており、文京区こども宅食は皆さんとともに作っていることを実感しております。改めて感謝申し上げます。
3.2025年度「文京区こども宅食」事業報告(認定NPO法人日本ファンドレイジング協会常務理事 鴨崎 貴泰、認定NPO法人フローレンス副代表理事 杉山富美子)
・社会的インパクト・マネジメントによる事業実施と改善
続いて評価を担当している日本ファンドレイジング協会常務理事の鴨崎貴泰より、文京区こども宅食プロジェクトの成果について解説しました。

文京区こども宅食事業の社会的インパクト評価とインパクトマネジメントについてご報告いたします。
文京区こども宅食事業は、我々が行っている支援がお子さんやご家庭にどのような変化をもたらしたかを社会的インパクトとして効果把握をし、そしてその評価をもとに解決策を導き出すインパクトマネジメントを導入しています。この取り組みは全く新しい概念というわけではなく、ビジネスにおける「PDCAサイクル」をベースにしているわけですが、社会的インパクトに着目してマネジメントを行う点が大きな特徴です。
こういったアプローチを行っているのは、寄付者の皆さんへの説明責任と、組織の運営力強化や事業活動の改善につなげるという2つの目的があります。
評価の測定は、配送を行っているご家庭へのアンケートやLINEでのやりとりをもとに行っています。
・2025年度の取り組みと成果
ここからは2025年度の特徴的な成果についてご説明します。
①食品配送について
アンケートからは、食事内容にポジティブな変化が生まれたとの回答が約8割、特に食事の品数が増えた、間食ができるようになったという回答も多く見られました。また8割以上の方が食費を削減できた、平均で4,000円くらい節約できたと答えていただいています。浮いた費用で追加の食品を購入したり、その他生活に必要なことに使っていただいている様子がわかりました。
②情報提供について
情報提供は、支援が届きにくい世帯が多く、社会的に孤立してしまうご家庭も一定数いる実態を踏まえ、我々としては非常に力を入れている取り組みです。
利用者さんとはLINEでダイレクトに繋がっており、行政サービスやお子さんの教育関連の情報、生活に役立つ情報などをお送りしています。開封率も高く、ご家庭から「社会とのつながりを感じるようになった」「安心して生活できている」など、こども宅食の利用が気持ちの変化に影響していると6割以上の方にご回答いただき、我々も成果を感じています。③機会提供について
企業・団体さんのおかげでご家庭には大変ご好評いただいています。体験の機会をお届けするだけでなく、リアルな場で利用者さんとお話ができたり、LINEでのやりとりをきっかけに困りごとや悩み事をお話しいただいたり、追加のアウトリーチにもつながっています。
④相談対応について
孤立化しがちなご家庭に向け、プロフェッショナルな資格を持つスタッフが個別に対応するチャットを運営し、ご相談いただく内容によって必要な場合は適切な行政機関へお繋ぎすることもしています。半数以上の方にまた相談したいと回答していただいています。
・事業の今後に向けた課題と検討
文京区こども宅食の活動は皆さんのご支援により成り立っています。ご家庭をともに支える仲間として、引き続きのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
またふるさと納税でのクラウドファンデイングも非常に厳しい状況が続いています。
ぜひ、皆さんの会社や団体で、家族や友人にご紹介いただき、この活動を応援いただけますと幸いです。
文京区長からの挨拶と企業や団体の皆さんへの感謝状贈呈、およびご協力企業のお話は後半の記事でご紹介します。
文京区こども宅食では、引き続き食品・日用品などの配送品や体験機会のご寄付、ふるさと納税へのご協力など、様々な形でのご支援をお願いしております。
皆さんの優しさが、こどもたちの明日を支えます。是非ご協力をお願いします!
ご利用家庭へのアンケートでは、こども宅食を利用されている方は年収250~300万円未満の世帯が最も多く、ご家族に何らかの医療的なサポートを必要とする方がいる世帯は25%ほどいらっしゃることがわかりました。
アンケートからは、食事内容にポジティブな変化が生まれたとの回答が約8割、特に食事の品数が増えた、間食ができるようになったという回答も多く見られました。また8割以上の方が食費を削減できた、平均で4,000円くらい節約できたと答えていただいています。浮いた費用で追加の食品を購入したり、その他生活に必要なことに使っていただいている様子がわかりました。
企業・団体さんのおかげでご家庭には大変ご好評いただいています。体験の機会をお届けするだけでなく、リアルな場で利用者さんとお話ができたり、LINEでのやりとりをきっかけに困りごとや悩み事をお話しいただいたり、追加のアウトリーチにもつながっています。

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