文京区こども宅食 2025年度会計報告

こども宅食事務局

こども宅食事務局が、こども宅食の歩みや、子どもの貧困についてのニュースをお届けします!

いつも文京区こども宅食を応援していただき、心より感謝申し上げます。

文京区こども宅食は、2017年度に150世帯(年間延べ442世帯)への配送からスタートし、2025年度は796世帯(年間延べ5,278世帯)への配送を実現することができました。

※各年度の世帯数は、通常配送のうち配送世帯数が最大となった月の世帯数です。

前年度に引き続き物価高騰の影響があった2025年度でしたが、冷凍食品配送、図書カードの全世帯配付、臨時便の配送など、数々の支援を実施してきました。

子育て世帯を取り巻く状況の変化を反映しながらこの事業を進めることができたのは、皆さんの応援とこれまで託していただいたご寄付のおかげです。本当にありがとうございます。

ここでは、皆さんからのご寄付の使途を中心に、2025年度の会計報告をいたします。

官民連携のコンソーシアム運営

文京区こども宅食では、立場の異なる組織(自治体、NPO、企業、財団など)が、組織の壁を越えて一つのコンソーシアム(共同事業体)を形成し、互いの強みを活かしながらプロジェクトを推進しています。

また、運営資金を募るため、ふるさと納税の仕組みを活用したガバメントクラウドファンディングを実施しています。このふるさと納税(ご寄付)は文京区で管理し、毎年度必要になるこども宅食の運営費に補助金として支払われています。

自治体と協働したからこそ実現した信頼性の高い事業スキーム

文京区こども宅食では、コンソーシアム構成員相互で取り交わす「コンソーシアム協定書」、コンソーシアム事務局と文京区で取り交わす「事業協定書」を締結しており、自治体との協働により信頼性を高め運営しています。

物価高騰の影響に対する支援策

2025年度は、止まらない物価高騰の影響でこども宅食利用世帯の経済状況が悪化していることを鑑み、複数の追加支援を実施いたしました。

●前年度に引き続き、「高校生世帯増量便」として高校生のお子さんがいるご家庭にお米やパックご飯等を追加で上乗せしてお届けしました。

●2025年8月、夏休み期間としてグラタンやパスタといった主食を増量してお届けしました。

●2026年2月、「常温便」と「冷凍便」のコラボ配送として冷凍食品(冷凍チャーハン、冷凍オムライスなど)をお届けしました。

●2026年3月、物価高騰対策として「春の臨時便」を実施しました。物価高騰の影響が続くご家庭の家計や家事の負担が減るよう、米、インスタント味噌汁、シリアルやホットケーキミックスなどをお届けしました。

<目次>
1.コンソーシアム全体会計報告
(1)コンソーシアム全体の収入について
(2)コンソーシアム全体の支出について

 

2. 文京区からの補助金会計報告
  (1) 文京区補助金の原資について
  (2) 文京区補助金の支出について

 

3. 文京区補助金以外の会計報告
  (1) 文京区補助金以外の収入について
  (2) 文京区補助金以外の支出について

 

1. コンソーシアム全体会計報告

(1)コンソーシアム全体の収入について

2025年度のコンソーシアム全体の収入は62,408,969円(表①)です。
そのうち、文京区からの補助金は61,199,974円(98.1%)です。文京区補助金については2.(1)で説明します。また、その他の収入は1,208,995円(1.9%)で、これは、2017年度にいただいた村上財団からの支援金の繰越金のことを指します。

(2) コンソーシアム全体の支出について

2025年度のコンソーシアム全体の支出は49,612,038円(表①)です。
そのうち、文京区補助金から48,403,043円(97.6%)、その他の収入から補助対象外経費として1,208,995円(2.4%)支出しました。
※費目ごとの明細は表②およびグラフ①のとおりです。

詳細は次に続く「2. 文京区からの補助金会計報告」と「3. 文京区補助金以外の会計報告」をご覧ください。

2. 文京区からの補助金会計報告

(1) 文京区補助金の原資について

コンソーシアム総収入のうちの文京区補助金収入の原資について報告します。こども宅食プロジェクトを継続し、経済的に困難な子育て家庭への安定した支援を維持するため、文京区から交付される補助金収入(61,199,974円)の原資は、以下の3つで構成されています。

●ふるさと納税(27,421,300円)
文京区こども宅食は、事業開始当初よりふるさと納税を通じて皆様からいただいた寄付金を主な原資として活動していました。しかし、ここ数年は、寄付の目標額を下回っている状況です。
2025年度も当初予算額(59,830,000円)とふるさと納税サイトの「ふるさとチョイス」手数料の合計額である67,070,000円を目標にご寄付を募り、「ふるさとチョイス」や区の窓口を通じて計34,299,000円のご寄付をいただきました。
寄付金については、全額文京区の「こども宅食プロジェクト基金」に積み立てた上で管理されており、2025年度は、区の基金から文京区補助金として27,421,300円の交付を受けました。

※「こども宅食プロジェクト基金」について
こども宅食プロジェクトに対していただいた寄付金を適正に管理し、事業に有効活用するために設立した区の基金です。
2025年度に「こども宅食プロジェクト基金」から取り崩した総額は30,741,300円で、このうち27,421,300円を文京区補助金に、3,320,000円をふるさとチョイス手数料の原資にしました。

●国庫補助金(18,225,000円)
ふるさと納税以外の財源として、2025年度から「児童虐待防止対策等総合支援事業費国庫補助金(以下「国庫補助金」という)」の活用を開始しました。

●文京区一般財源(15,553,674円)
国庫補助金の活用に併せて、文京区の一般財源(区民税などを元とする、区が自由に使い道を決められる収入)をこども宅食の補助金の原資としています。
また、このうち1,373,601円は「こどもへの支援」のため2020年度に個人から文京区に寄付された寄付金が含まれています。

 

(2) 文京区補助金の支出について

次に、2025年度に文京区から交付された補助金の支出についてご報告します。文京区からの補助金における支出(48,403,043円)の内訳は、ふるさと納税分(17,934,207円)、国庫補助金(17,400,000円)及び一般財源(13,068,836円)です。

●2025年度も、止まらない物価高騰に対する支援策として、夏休みお米増量便をはじめとする追加支援を複数実施しました。

●12月に実施した図書カードの配付について、「こどもへの支援」のため個人から文京区に寄付された寄付金を財源とし、2007年4月2日以降生まれのこども一人につき千円分の図書カードを、1,175人へお届けしました。

●補助金収入と支出の差額(12,796,931円)は、文京区へ返納しました。

●費目ごとの詳細は表③のとおりです。

各項目の詳細は以下のとおりです。

<人件費>
●設定されている各団体毎の業務に対する単価を用い、業務量に応じて清算を行いました。

<食料購入費>
●お届けする食品の多くが、企業や団体からの寄付のため、全体のバランスを考慮して、一部追加購入しました。また、追加支援(増量便や臨時便)の際にも食品を購入しました。

<支払い手数料>
●主に銀行振込に係る手数料となります。

<システム費>
●LINEやメールの配信システム、ファイルサーバー等の費用です。

<委託費>
●社会的インパクト評価におけるアドバイザー費用、弁護士顧問料、相談員委託費等を計上しています。

<宅配準備費>
●こども宅食の配送に係る費用、運送会社倉庫による保管、小分け作業等に係る費用です。配送料のほか食品梱包に必要な資材経費も含まれています。

<広告宣伝費>
●ふるさと納税の寄付獲得のためのWEB広告費等に係る費用です。
●寄付者の方にこれまでの活動を報告するアニュアルレポートの制作経費が含まれています。

<調査費>
●社会的インパクト調査について、アンケートの実施・集計に係る費用です。

<事務費>
●物品や体験機会のプレゼントキャンペーンの実施費用等です。
●2026年3月に実施した寄付企業・団体向けの事業報告会の実施に係る費用(感謝状の作成・送付に係る費用等)を含んでいます。

●この活動を支えるスタッフ15人(文京区及び村上財団の職員を除いた2026年3月時点の人数)の人件費内訳は以下のとおりです。

 

3. 文京区補助金以外の会計報告

次に、補助金以外の収入から支出した経費について報告します。

(1)文京区補助金以外の収入について

補助金以外の収入とは、2017年度にいただいた村上財団からの支援金の繰越金を指します。

(2) 文京区補助金以外の支出について

補助金以外の支出とは、文京区補助金(ふるさと納税等)以外から支出した経費のことです。具体的には、食料購入費が該当します。繰越金1,208,995円のうち、実際に発生した経費は同額の1,208,995円であったため、次期繰り越し額は0円となっています。(表④)

会計報告は以上です。2025年度にこども宅食が生み出したインパクトについては、後日レポートを公開いたしますので、併せてご覧ください。

引き続き、「文京区こども宅食」を応援していただきますようお願いいたします。これからも一緒に、こども宅食を届け、親子の未来をつないでいきましょう。

 

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