こども宅食で「素敵なバッグ」をお届け?ご家庭から届いたのは、切実な声。

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2018.12.03

Gaku Yamazaki
山崎 岳
NPO Florence

1992年生まれ。NPO法人フローレンスでこども宅食の企画推進とWEB回りを担当(Twitter:gakkun87

先日、L&Sコーポレーションさまから、ベルギー生まれのブランド、kiplingのバッグをご寄付頂き、こども宅食のご利用家庭にお届けしました。

お届けの際には、こんな感想を頂いたのが、とても心に残っています。

「バッグに空いた穴を繕いながら使っていましたが、先生にその穴を心配されました。恥ずかしいような、切ないような気持ちになりました。」

生活の苦しさは、一体どこにひずみとなって現れ、人を追い詰めていくのか?私たちには予想だに出来ません。だからこそ、様々なひずみに対して、様々なサポートが必要です。

今回は、CSRとして「バッグ」を寄付してくださった、株式会社L&Sコーポレーションの城戸崎さまに、その想いを伺いました。

NPOの印象はあまりよくなかった。

ー まずは、ご寄付してくださった経緯を教えてください。

元々、お金ではなく私たちが扱う商品を通じてCSRができないか、と議論していました。kiplingのバッグは主にママさんに使っていただいています。こども宅食とは親和性があると思い、お話させていただきました。

ー 最初にお会いした時、「NPOの印象はあまりよくなかった」と仰ってましたよね(笑)

正直に言うと(笑)。

実は、今回が初めてのCSRでしたが、「信頼出来るのか?」ということが、私たちにとっての一番のハードルでした。NPOさんのことはよく知らず、「ここで大丈夫かな?」と。

こども宅食は、自治体が参加しているというのも大きな決め手でした。

ー そんな中、城戸崎さんに食品梱包ボランティアに参加して頂き、とても嬉しかったです。

実際にNPOさんの活動に参加してみて、ボランティアさんもそうですが、縁の下の力持ちの皆さんの想いが、食品にはたくさん詰まっていることが理解できました。

今回のバッグの寄付も大きな貢献ではないと思いますが、逆に、こども宅食はたくさんの企業さんが”ちょこっとずつ”の貢献をされていたので、参加しやすかった

NPOには、何度も何度も繰り返し社会の問題について訴えて欲しい。

ですが、ボランティアに参加し、色々お話を聞いても、なかなか文京区のような東京の真ん中に困っている人がいることはイメージしにくいですね。

ー みなさんそうだと思います。

この隠れた問題が、ニュースとして取り上げられ、シェアされていないことに寂しさを感じます。ボランティアをした時もそうでしたが、私はみんなで問題をシェア出来ることによって、少し気持ちが楽になりした。

これはNPOさんへの期待でもありますが、もっと、社会の問題について発信してほしい、です。

もちろん私たちが情報を取りにいかければ、という思いもありますが、企業で普段働いているような人は、一度テレビで見てもすぐに忘れてしまいます。何度も何度も、繰り返し情報を届けてほしい。

ー ありがとうございます。これからも困っている人たちの声を代弁していかなければいけないと強く思います。最後に、こども宅食の利用者の方にメッセージをお願いします。

私自身はマーケッターなので、「もっと、喜んで頂ける方法はなかったかな?」「違うバッグの方がよかったのでは?」と考えてしまいます。

ママさん達は、毎日お子さんといっしょに、たくさんの荷物を運ばれるのだと思います。軽くて、丈夫、というのがkiplingのバッグの取り柄です。改善してほしい所があれば、ぜひフィードバックしてほしい。

そしてまた、よいものをつくっていきたいと思います。

(城戸崎信浩さま/株式会社L&Sコーポレーションマーケティング企画部部長)

kiplingベルギー生まれのバッグブランド、キプリングは、スタイリッシュな都市として名高いアントワープが発祥の地。溢れる情熱と創造力、そして起業家精神を持った3人のデザイナーの手により1987年に誕生。現在では、個性的で遊び心のあるデザインでグローバルブランドとしての地位を確立し、世界中で展開するベルギーを代表するブランドとなった。”Live.LIght” をキーワードに、バッグを通して「今」を楽しみながら充実したライフスタイルを送る人々をサポートしています。