給食のない夏休み。こども宅食7月臨時便のお届けで笑顔に。

Akari Masuda
増田 朱里
NPO Florence

NPO法人フローレンスでこども宅食のカスタマーサクセスを担当しています。

こども宅食は通常2ヶ月に1度の配送ですが、今回は初の試みとして、7月に夏の特別便をお届けしました!

今回、7月に特別便をお届けしたのは、利用家庭の生活に負荷がかかりやすい「夏休み」にも食品を届けたい!というコンソーシアムメンバーの強い想いがあったからです。

夏休みは、子どもたちにとって、1年間で1番長いお休みです。

学校に行かない時間は、子どもたちにとって、毎日友だちと遊んだり、自宅で過ごせる、とても楽しい時間でしょう。

しかし、「学校がない」ということは、「給食がない」ということ

学校では、毎日栄養バランスのとれた給食を食べられますが、夏休み中は、3食を家庭で取らなければなりません。食費が増え、家計を圧迫します。

また、夏休みになり生活リズムが乱れると、食事を3食とることも難しくなったり、ジャンクフードの利用も増え、どうしてもバランスが偏ってしまいます。

2009年に出版された『子どもの貧困白書』(明石書店)では「給食のない夏休みに、体重が減る子がいる」ということが言及されました。

また、新潟県立大の村山伸子教授らが2013年に実施したアンケート調査から、学校がない日は、学校がある日に比べ、子どもたちの朝食の摂取頻度が低くなることが分かりました。

低収入世帯は、低収入以外世帯と比べ、朝食の摂取頻度が低い傾向にあることも分かりました。

低収入世帯の子どもたちは、低収入世帯以外の子どもたちと比べ、野菜の摂取頻度が低いことも明らかになっています。

参考:「世帯の経済状態と子どもの食生活との関連に関する研究」2013年/新潟県立大学/村山伸子他6名
2人世帯の場合200万円以下、3~4人世帯の場合300万円未満、5~8人世帯の場合400万円未満、9人世帯の場合600万円未満を「低収入世帯」と分類。それ以外を「低収入以外世帯」と分類。

これらのことからも、子どもの貧困問題を考える上で、夏休みの食事問題への対策も重要だと、こども宅食は考えます。

そこで、夏休み中の食事の足しになるよう、ささやかですが、7月に特別便を届けることになったのです。

今回は、ご利用家庭にいつも喜んで頂いているお米をはじめ、こども宅食の配送を担うココネットから、直接お会いできた方限定ではありますが、ニンジンやピーマンなどの野菜もお渡ししました。

ココネットは、オーガニック野菜を生産している「株式会社モエ・アグリファーム」さんと連携しており、障害のある方々とともに、熊本で野菜を育てています。今回、ご利用家庭に生鮮野菜を食べて頂きたい!という想いから、野菜のお渡しが実現しました。

また、昨年に引き続き、セールスフォース・ドットコムさんから寄付して頂いた、図書カードも同梱しました。

読書感想文に必要な本や、受験勉強の参考書の購入などに役立てば、嬉しいです。

特別便の配送後には、ご利用家庭から、あたたかいメッセージがたくさん届きました。

昨日お届け頂いた荷物は、可愛い袋に入れて下さっていて、ほっこりした気持ちになりました。毎回、温かい真心を尽くしてくれる宅食に、心から感謝申し上げます。

特に、図書カードはとても喜んでいただけたようです。

図書券やお米など受け取りました。夏休みの読書感想文の本や、学童のお弁当に利用させていただきます。 

お米などとても助かります。また図書カードのプレゼントに驚きました。子どもと一緒に本屋さんに行き、絵本を選ぶ楽しみができました。

ホットケーキミックスも小学生の娘が大好きで、さっそく作って食べました。図書券のプレゼントも、大変喜んでます。 

(好評だった「ホットケーキミックス」を詰める様子)

こども宅食のお届けで、ご家庭にとって更に楽しい夏休みになれば、嬉しいです。

これからもみんなの力で、より多くの親子に笑顔を届けることができるよう、応援を宜しくお願いします。

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