寄付企業・団体向け2021年度「文京区こども宅食」事業報告会を実施しました<事業報告編>

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2022.05.31

こども宅食事務局

こども宅食事務局が、こども宅食の歩みや、子どもの貧困についてのニュースをお届けします!

文京区こども宅食は、経済的に厳しいご家庭に食品を届けながら見守り、必要な支援につなげていく事業です。
お届けしている食品・日用品のほとんどは、企業・団体さんからの寄付でいただいたものです。
また定期配送と並行して企業・団体さんご協力の下、ご家庭に体験の機会提供も行っています。

物品や体験機会の提供によりこども宅食の活動を応援してくださっている寄付企業・団体さん向けに、2021年度末オンラインで事業報告会を開催しました。
コロナ禍ということもあり、2019年に開催して以来2年ぶりの実施となりました。

報告会の様子

<当日の流れ>
●文京区長 成澤 廣修からのご挨拶
●記念撮影@Zoom画面上
●2021年度「こども宅食」事業報告
●文京区こども宅食プロジェクトにおける社会的インパクト・マネジメントの取り組み
●質疑応答
●感謝状贈呈
●ご支援企業からのご挨拶
●閉会のご挨拶

<詳細>
今回の記事では感謝状贈呈までの様子をお届けします!

事業報告会では、はじめに文京区こども宅食のふるさと納税受付と申込案内を担当する文京区の区長 成澤 廣修からご挨拶をさせていただきました。

平成29年度に147世帯を対象に始めたこども宅食ですが、令和3年度には678世帯に拡大しています。
コレクティブインパクト方式で7団体で行っている事業が、地域の多くの対象の人たちに届いていると実感しています。
コロナ禍では臨時便を実施するなど状況を鑑みて的確な対応に努めてきました。
対象世帯と食を通してつながり、また企業や団体のみなさまから社会体験や物品の提供など様々な機会をいただいていることに感謝しています。
ご家庭が様々なことにつながっていき、根本にある課題の解決にもつなげていけるとなによりと思っています。
悩みや苦難を抱えているご家庭に継続的な支援が続けられるように、今後の事業についても引き続きのご協力をお願い申し上げます。

 

次に、文京区こども宅食の全体企画と広報・ファンドレイズを担当する、認定NPO法人フローレンス 代表理事 駒崎 弘樹より2021年度「こども宅食」事業報告をいたしました。

文京区こども宅食は、みなさまのお力添えもあり対象世帯を拡大しながら事業を進めてきました。
対象を拡大している背景としては、コロナ禍での困窮も要因にあります。
文京区こども宅食の対象世帯の方々の多くは相対的貧困の状況にあります。しかし様々な障壁があり支援を受けづらい現状もあります。
そうした方たちに対して、こちらから出張っていくアウトリーチを行い、様々な社会資源につなげていくような取り組みです。
こども宅食は単なる食支援ではなく、ご家庭とつながり、見守り、様々なお困りごとを解決していくことを目指しています。

利用世帯へのアンケートによると「塾に通わせる」「家族旅行に行く」などができていない、体験機会の格差もあることがわかっています。
企業・団体さんからも様々な体験機会を提供いただきご家庭に体験機会を届けることが出来ています。
食品のお届けと同時にこういった体験機会の提供も行うことで、ご家庭を支えています。

コロナ禍でも様々な支援を行うことができました。
2022年1月には新しい挑戦として冷凍便を実施しました。品質管理のため手渡しでお渡しできるように、配送希望日を丁寧に確認をとって実施し、ほぼ全てのご家庭に手渡しでお届けすることができました。手渡しは非常に大事で、お会いした時にお困りごとを吐露いただいたり、変化に気づけるきっかけとなります。

文京区こども宅食は、今後も支援対象を拡大していく予定です。事業開始当初と比べてご支援いただいている企業・団体さんも増加、ふるさと納税でも多くの方が応援してくださっています。
ご支援を通じてこの活動を知っていただき、社会課題解決の同志になっていただいていると思っています。
更に活動を強化していき、ご家庭のセーフティーネットになれればと思っています。
引き続きのお力添えよろしくお願いいたします。

 

続いて、文京区こども宅食の社会的インパクト評価を担当する日本ファンドレイジング協会 常務理事 鴨崎 貴泰より文京区こども宅食プロジェクトにおける社会的インパクト・マネジメントの取り組みについてご報告させていただきました。

社会的インパクト・マネジメントを実施することで、PDCAを回しながら評価を行い、社会的な価値を増大することを目指しています。また、いただいた寄付を活用し、どのような社会的な価値を生み出しているか可視化し、事業の強化・改善につなげていくことも目的としています。

親子のQOLの向上を長期的なゴールとして目指しており、そのために短期的にどうやって社会的な価値を生み出していくかを決め、メンバーで成果の評価をしてモニタリングや改善を行いながら日々の活動を行っています。

評価の結果以下の変化が見られました。
・ご家庭の食事内容の改善
・心理的なストレスの低減
・ポジティブな気持ちの変化
・お子さんの笑顔が増えた、会話が増えた
・余剰時間の増加
・食費の負担が軽減
・家族の関係がよりよくなった

評価により見えてきた課題に対してどのように事業を改善していくかという検討を毎年行っています。

2020年度のインパクトレポートはこちらから

 

質疑応答の後は、文京区こども宅食の物流管理を担当する特定非営利活動法人キッズドア 代表理事 渡辺 由美子より寄付企業・団体さんに感謝状の贈呈をいたしました。

コロナが長引く中でご家庭が非常に苦しい状況になっています。コロナ禍以前からこども宅食を実施していたこともあり、コロナ禍でも変わらず文京区の対象世帯に食品などを届けることができています。
お困りの方達に支援を届けることができているのも、ひとえに寄付をしてくださっている企業・団体さんがいらっしゃるからで、非常に感謝しております。
本当にご支援ありがとうございました。

感謝状贈呈の後はご支援いただいている企業・団体さんからもお話をいただきました。
その様子については<ご支援企業・団体編>で追ってお届け予定です!

 

こども宅食では、今後もさまざまな企業や個人からの物品、資金、取り組みの寄付を募集しております。皆さまからのご支援を心よりお待ちしております。

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