寄付企業・団体向け2023年度「文京区こども宅食」事業報告会を実施しました<寄付企業・団体編>

こども宅食事務局

こども宅食事務局が、こども宅食の歩みや、子どもの貧困についてのニュースをお届けします!

文京区こども宅食は、文京区にお住まいの経済的に厳しいご家庭に食品や日用品を定期的に届け、それをきっかけに必要な支援につないでいく取り組みです。配送時の見守りやLINEでの情報配信・相談対応などのコミュニケーションを通じて、ご家庭が相談しやすいつながりづくりを心がけています。

約800世帯にお届けしている配送品や体験機会のほとんどは、事業に賛同してくださった企業や団体の皆さんからの寄付で成り立っています。

文京区こども宅食では、事業を支えてくださる寄付企業・団体の皆さんに向け、毎年年度末に事業報告会を開催しています。新型コロナウイルスの感染拡大によりオンラインでのご報告が続いていましたが、2023年度は、4年ぶりに対面での開催が実現しました。

報告会の後半は、文京区長からのご挨拶や寄付企業の皆さんへの感謝状の贈呈、さらに寄付企業を代表して大和証券グループ本社さんよりご挨拶をいただきました。
この記事では、後半の様子をお伝えしていきます。

前半の記事はこちら▼
https://kodomo-takushoku.jp/archives/7158

事業報告会について

文京区こども宅食は、官民7団体が対等な関係でパートナーシップを組み、コンソーシアムを形成して運営しています。

 

事業報告会では、コンソーシアムメンバーによる文京区こども宅食についてのご報告と、寄付企業の皆さんへの感謝状の贈呈をおこないました。

事業報告会の流れ

1.開会の挨拶(認定NPO法人キッズドア代表理事 渡辺 由美子)

2.「文京区こども宅食」事業紹介(認定NPO法人フローレンス会長 駒崎 弘樹)

3.文京区こども宅食プロジェクトにおける社会的インパクト・マネジメントの取り組み(認定NPO法人日本ファンドレイジング協会常務理事 鴨崎 貴泰)

4.2023年度「文京区こども宅食」事業報告
(認定NPO法人フローレンス会長 駒崎 弘樹)

―ここから先をこの記事でお伝えします

5.文京区長からの挨拶(文京区長 成澤 廣修)

6.感謝状贈呈(文京区長 成澤 廣修)

7.株式会社大和証券グループ本社
(経営企画部サステナビリティ推進室課長代理 黒須 仁美 様)

8.閉会のご挨拶(セイノーグループ ココネット株式会社代表取締役 河合 秀治)

今回の記事では、文京区長の挨拶以降の内容をお伝えします。

5.文京区長からの挨拶(文京区長 成澤 廣修)

事業報告の後、文京区長成澤廣修よりご挨拶をさせていただきました。

今年も1年間大変お世話になりましてありがとうございます。

2017年にスタートした文京区こども宅食ですが、当初は少しでも文京区の子育て家庭の課題やお悩みが少なくなればというのが狙いでした。ところがコロナ禍あり、物価高騰ありで、都会での子育てがどんどん大変になっているのが現実です。

かつては、一度家賃の関係で文京区から別の区に引っ越したけれども、その途端にお子さんが不登校になってしまってもう一度文京区に戻ってきたというお声をいただいたこともあります。このように悩みが多様化している現代社会において、少なくとも食に関する支援をしっかりしていこうと始めたのがこの文京区こども宅食です。その後、体験格差の拡大が明らかになり、企業の皆さんのご協力によって物品や体験などのご支援を続けています。

この傾向は今しばらく続くだろうと思います。運営費については文京区のふるさと納税を活用していますが、直接ご家庭にお届けする食品や体験機会に関しては、ご協力企業や団体の皆さんの存在なくしては、続けていくことはできません

皆さんのご支援にあらためて感謝を申し上げるとともに、引き続き地域の子どもたちが笑顔で生活ができる一助となるように、ご支援をお願い申し上げたいと思います。

6.感謝状贈呈(文京区長 成澤 廣修)

続いて成澤区長より、ご支援いただいた企業や団体の皆さんのお名前の読み上げと、感謝状の贈呈をおこないました。

7.株式会社大和証券グループ本社(経営企画部サステナビリティ推進室課長代理 黒須 仁美 様)

寄付企業を代表して、2020年以降、体験機会を継続的にご提供くださっている大和証券グループ本社さんより、ご挨拶をいただきました。2023年度も、野球観戦チケットやキッザニアチケットなどをご提供くださいました。文京区こども宅食にご支援くださる思いや、これからの文京区こども宅食に期待することなどを、お話しいただきました。

弊社は経済的に困難な状況にある子どもたちに貢献したいという思いから、2017年から「こどもスマイルプロジェクト」というものを開始しました。始めたきっかけは弊社社長の強い思いからですが、今ではグループ全体で子ども支援の機運が高まっています。

これまでの支援活動の中で、子どもが抱える困り事が多岐に渡り、またその支援方法も多岐に渡るということを学びました。プロ野球観戦チケットの企画に関しては、一流の仕事というものを間近で見ていただく体験を子どもたちに提供したいという思いからです。プロの仕事を間近で見ることで、プロ野球選手になりたいとか、あるいは東京ドームという素敵な施設で働いてみたいとか、夢を抱くきっかけになればいいなと考えています。

業界団体である日本証券業協会が提供している子どもサポート証券ネットを通じてのご縁がきっかけですが、文京区こども宅食とつながることができてすごくよかったなと思っております。

寄付にあたっては、最近の子どもたちが果たしてプロ野球に興味を持ってくれるのかということを懸念していたのですが、ご紹介いただいたように「親子で出かけていつもより会話が多くなった」ですとか、「共通の話題で盛り上がれるきっかけになった」といったフィードバックをいただいておりますので、大変よかったなと思っております。

また弊社内では、日本の子どもの貧困問題についての理解は進んでいるんですけれども、より身近な文京区の中でも支援を必要とするご家庭があることを再認識するきっかけになりました。こども宅食のお届けをきっかけに、支援が必要なご家庭の子どもたちとつながれることは、孤立を防止するために有効であり、そのきっかけの一つとして、弊社のチケット寄付が貢献できたのではないかと考えております。

また、企業として支援活動を行いたいのですけれども、困り事を抱えたお子さんに直接なにか働きかけるということはやはりセンシティブな問題ですので、文京区こども宅食の活動を支援することで子どもたちに間接的な支援を届けたいなというふうに考えております。

一方で間接的な関わりですと、弊社の支援活動として「どうだったんだろう?」と成果が感じにくい面もあるんですけれども、先ほどご紹介いただいたようなインパクトレポートでわかりやすく成果を示していただいているので、その点も非常にクリアになって嬉しく思います。

8.閉会のご挨拶(セイノーグループ ココネット株式会社代表取締役 河合 秀治)

最後に、食品の梱包・保管・配送、および配送スタッフによる見守りを担当しているセイノーグループ ココネット株式会社の代表取締役 河合秀治より、閉会のご挨拶をさせていただきました。

 

ココネットの河合と申します。先ほど少し食品配送の様子を御覧いただきましたが、今日私はいつも配送をしている格好で参りました。

この場でいつも申し上げるのですが、皆さんからご寄付いただいた食品や様々なチケット等を、玄関の扉を開けて、実際に直接お渡ししている私どもが一番の役得でございます。笑顔に会えるのは私どもですが、それは本当に皆さんのおかげだと思っております。

実は私もこども宅食の配送をやらせていただいており、先日、3月臨時便の配送に行ってまいりました。とあるお宅では、おばあちゃんと、奥からヨチヨチの小さいお子さんが出てきて、お渡しする袋の中を一生懸命見ておられました。

お話を聞くと、お正月に病院に入院されていて、2週間ぐらい前にようやくお帰りになったということでした。その間にお母さんが帰ってこられて、玄関の中でお子さんとおばあちゃんとお母さんと私の4人で、こども宅食や食品のことなどをお話させていただきました。こんな形で日々お届けに伺って、そこでお話をしながら、いわゆるアウトリーチということをやらせていただいております。

ぜひ来年度もこういった形で活動が続けられるように、皆さんからのご支援、ご協力をいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

文京区こども宅食事業は、親子を支え、子どもたちの未来を守りたいという趣旨に賛同してくださるすべての皆さんの想いがあってこそ、成り立っています。

今回事業報告会にご招待した寄付企業や団体の皆さんの他にも、活動資金を支えてくださる寄付者の皆さんをはじめ、様々な形で応援してくださるすべての皆さんに、心より感謝申し上げます。

引き続きのご理解とご協力、よろしくお願いいたします!

>>ふるさと納税でのご支援はこちらから

>>食品寄付のお問い合わせはこちらから

 

参加しよう

伝えよう