2社との連携で実現!食育イベント「みそ玉づくりとごはんの食べ比べ体験教室」を開催しました

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2025.09.26

こども宅食事務局

こども宅食事務局が、こども宅食の歩みや、子どもの貧困についてのニュースをお届けします!

文京区にお住まいの経済的に厳しいご家庭に食品や日用品を定期的に届け、それをきっかけに必要な支援につないでいく文京区こども宅食。配送だけでなく、企業や団体の皆さんからのご支援で、こどもの体験機会につながるイベントも実施しています。

8月、文京区こども宅食は、宅食を利用する親子に向けた食育(※1)イベント「みそ玉づくりとごはんの食べ比べ体験教室」を開催しました!
このイベントは、子どもたちに食の楽しさを伝え、夏休みの思い出をプレゼントしたいという思いから、ひかり味噌株式会社(※2)(以下「ひかり味噌」)、全農パールライス株式会社(以下「全農パールライス」)との協力のもとで実現したものです。

※1 様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むこと
※2 会社名の「噌」の正しい表記は口偏に曽

イベント開催のきっかけは、勉強会から生まれた協働のアイディア

今回のイベント開催は、ある一つの勉強会がきっかけで実現しました。それは、3月にひかり味噌の東京オフィスで開催された、文京区こども宅食が主催する勉強会です。

ひかり味噌は東京オフィスを文京区に構え、地域への貢献活動に強い関心を持っていらっしゃいました。そこで文京区こども宅食が主催となり、ひかり味噌のオフィスで、私たちの活動や地域の子どもたちの現状についてお話する機会をいただきました。

勉強会は、前半は事業説明、後半はアイディアを出し合うワークショップ形式で進行しました。ワークショップでは「東京オフィスがある文京区で、どのような地域貢献活動ができるか」「味噌メーカーとして、子どもたちの食育のために何ができるか」をテーマに意見交換を実施。ひかり味噌の社員の皆さんは真剣に耳を傾け、積極的に意見を交わしてくださいました。

ワークショップでは、「子どもたちに食の大切さを、体験を通じて楽しく伝えたい」「子どもたちが自分でごはん・味噌汁を作れるようになるサポートをしたい」という具体的なアイディアが生まれました。このアイディアを元に、文京区こども宅食とひかり味噌は食育イベントの企画を開始しました。

また、美味しい味噌汁には、やはり炊きたてのあたたかいごはんが欠かせないという思いから、お米を扱うプロフェッショナルである全農パールライスに協力を依頼しました。こども宅食事業開始当初から支援をいただいている同社は、お米の食育活動にも力をいれており、快くご協力いただけることになりました。こうして「地域のために」「子どもたちのために」という共通の想いのもと、ひかり味噌、全農パールライス、そして文京区こども宅食の3者の連携が実現しました。

学び、楽しみながら、みそ玉とおにぎり作りに挑戦!

満を持して迎えた8月、文京区内の施設にて「みそ玉づくりとごはんの食べ比べ体験教室」を開催。当日は文京区こども宅食を利用する、9組23人の親子が参加しました。

ひかり味噌と全農パールライスの社員の皆さんから、味噌やお米に関する知識や、お子さんも作りやすいみそ玉(手作りのインスタント味噌汁)・おにぎりの作り方について、分かりやすく教えていただきました。まずはひかり味噌の皆さんから、味噌について学びました。味噌の原材料や製造工程のほか、オーガニック味噌や海外輸出のことまで、クイズ形式で楽しく解説していただきました。
続いて、ひかり味噌の3種類の味噌を食べ比べする貴重な体験も。それぞれの味噌が持つ香りや風味の違いに、「味噌ってこんなに味が違うんだね!」と、驚きと新しい発見に、参加したお子さんは目を輝かせていました。

その後は味噌とわかめやあられ、お麩といった色とりどりの具材を混ぜ合わせて、オリジナルのみそ玉づくりに挑戦!トッピングをカラフルにしたり、好きな具材を多めに入れたり…それぞれの個性が光る、世界に一つだけのみそ玉が完成しました。
みそ玉の調理には包丁や火を一切使わず、お湯を注ぐだけで簡単に美味しい味噌汁が完成します。親御さんからは「子どもでも安全に作れるのが嬉しい」という声が上がっていました。

続いて、全農パールライスの皆さんからは、お米が育つ環境や、お米が食卓に届くまでの流れなどについて教えていただき、こちらもクイズ形式を交えながら楽しく学びました。また3種類のお米の特徴を教えてもらった後、実際にそのお米を食べ比べ。「玄米初めて食べた!」「わたしは『雪若丸』っていうお米が好き」など、お米の味の違いに夢中になっていました。

お米を食べ比べた後は、自分のお気に入りの種類のお米でおにぎり作りに挑戦。まだ手が小さいお子さんでも簡単に作れるよう、コップに入れて振るだけでできる「コロコロおにぎり」の作り方も教えていただきました。

最後は、自分たちで作ったみそ玉の味噌汁とおにぎりを皆で一緒に実食。自分で作ったという特別な体験が、子どもたちにとってはいつも以上にごはんを美味しく感じさせてくれたのではないでしょうか。

夏休み真っ只中で給食のない時期に、子どもたちが自分でご飯を作れるようになるきっかけを提供できたことは、親御さんの負担を減らすだけでなく、子どもたちの自立を促す機会にもつながったと感じています。参加者の感想

当日参加した親子からは、様々な嬉しいお声をいただきました。

▼お子さん

自分で作れたおにぎりとおみそ汁がおいしかったです。
あと作ることも楽しかったです。

色々なお米の種類があっておいしかった。
特に玄米はプチプチしていた。
おみそもつぶがあったり、色が違った。

クラフトみそが甘くておいしかった。おみそしるが簡単にできてよかった。
またいつか作りたい。
はじめて、自分でおにぎりを作った。塩味でおいしかった。

▼保護者の方

本日多くの学びを得ました。
みそ、米の作り方や美しさが細かくわかり助かりました。
自宅でもおにぎりやみそ玉を作り、米とみそを今まで以上に食べていきたいと思います。
ありがとうございます。

日本人の食の基本のお米とお味噌について基本的なことを学べて子どもと一緒に食について考える機会をいただけてありがたかったです。実際に味噌やお米のたべくらべをする事はなかなかないので、おなじものでもこだわっているものが違うことで、いろんな味をたのしめました。

ご飯も味噌も食べ比べができ、それぞれ食感、味も違い…美味しかったです。
おにぎりと味噌汁のシンプルご飯でしたがとっても美味しくいただきました。
ありがとうございました!

今回のイベントは、子どもたちに食の楽しさや大切さを伝えるだけでなく、文京区こども宅食を応援してくださっている企業の皆さんと、実際に事業を利用されている親子が、対面で交流する初めての機会にもなりました。

ご協力いただいた企業の皆さんからは、「子どもたちの楽しんでいる顔を直接見ることができてよかった。この体験を社内でも共有したい」「私たちが届けた寄付品が、実際にどのように喜んでいただけているかをリアルに感じることができて嬉しかった」といった温かい声を多数いただきました。

私たちは今後も食を通じて子どもたちの健やかな成長を支える活動を、同じ思いを持つ様々な企業や団体と協力しながら継続してまいります。

文京区こども宅食はふるさと納税による寄付を原資として活動しています!

文京区こども宅食の活動は、活動を応援してくださっている皆さんからのご寄付(ふるさと納税によるガバメントクラウドファンディング)で成り立っています。
配送する食品や日用品の多くは企業や団体からの寄付によるものですが、追加の食料購入費や配送費、活動費等が必要となります。皆さんからお寄せいただいたふるさと納税は、こうした活動費用に充てています。

皆さんのご寄付が、子どもたちや子育て家庭の力になります。今後も多くのご家庭にこども宅食をお届けできるよう、皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

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