寄付企業・団体向け2021年度「文京区こども宅食」事業報告会を実施しました<寄付企業・団体編>
文京区こども宅食は、経済的に厳しいご家庭に食品を届けながら見守り、必要な支援につなげていく事業です。
お届けしている食品・日用品のほとんどは、企業・団体さんからの寄付でいただいたものです。
また定期配送と並行して企業・団体さんご協力の下、ご家庭に体験の機会提供も行っています。
物品や体験機会の提供によりこども宅食の活動を応援してくださっている寄付企業・団体さん向けに、2021年度末オンラインで事業報告会を開催しました。
コロナ禍ということもあり、2019年に開催して以来2年ぶりの実施となりました。
報告会の様子
<当日の流れ>
●文京区長 成澤 廣修からのご挨拶
●記念撮影@Zoom画面上
●2021年度「こども宅食」事業報告
●文京区こども宅食プロジェクトにおける社会的インパクト・マネジメントの取り組み
●質疑応答
●感謝状贈呈
●ご支援企業からのご挨拶
●閉会のご挨拶
<詳細>
今回の記事では文京区こども宅食をご支援くださっている企業・団体さんからお話いただいた様子をお届けします!
(前半の事業報告の内容は<事業報告編>の記事をご覧ください)
当日は5社の企業・団体さんからこども宅食を支援してくださっている背景や具体的な支援内容をお話いただきました。お話いただいた順にご紹介いたします!
※ご所属は事業報告会時点のものです
●株式会社不二家
不二家さんは文京区こども宅食事業が始まった2017年から継続して、2ヶ月に1回の定期配送で毎回、子どもたちに大人気のお菓子をご提供いただいています。
(株式会社不二家 経営企画室 広報IR部 CSR担当 橋本 慎也 さん)
2017年の事業開始当初からご協力をさせていただいております。ご支援の内容については、ミルキーやカントリーマアム、ホームパイなど、お菓子のご提供です。
当社の考えとしては、「お菓子を通じて家族の絆づくりの応援をしたい」というところが根底にございます。
そのような考えの中で、こども宅食へのご支援を通じて、お子さまやご家族の笑顔の時間に当社の商品が寄り添えるということはとても喜ばしく、今後もこども達の未来を不二家のお菓子を通して応援していきたいと思っております。
先程の事業紹介から、商品を届けることだけではなくつながりも届けるということを伺い、イベントなど体験の機会を催すことがあれば、ぜひご協力させていただきたいと考えております。
●株式会社ローソン
株式会社ローソンさんは、2018年から継続的に食品や日用品を寄付してくださっており、2020年にはクーポンを活用することで、実店舗でお弁当を提供する試みをしてくださいました。
(お弁当提供の試みについての記事はこちらから)
(株式会社ローソン SDGs推進室 山口 友紀恵 さん)
文京区こども宅食に参加している経緯や想いとしては、こども宅食の想いや仕組みに強く共感しているということがございます。自社の経営理念ともマッチしていると考えています。
また食品ロスとの親和性も高く、商品価値はあっても販売ルートにのらないものもある中、こども宅食への協力は、ご家庭の支援の一助になり、且つ、我々の課題解決にもつながっていると捉えています。
初めはお菓子1種類から協力を始めました。お届け後の商品事故などの責任問題も含め、社内では後ろ向きな声もありましたが、徐々に社内や社外(取引先)の理解も進んできました。
2020年度からはタオルなどの日用品のご提供も開始し、お届けしたご家庭の声を共有いただいたところ、食品以外についても役に立つことに気づかされました。今後もこども宅食事務局に相談しながら、提供できるものの拡大を検討していきたいと考えています。
また冷凍食品や、(版元さんの理解を得ながら)キャラクター商品なども提供を検討していきます。
今後こども宅食と取り組みたいこととしては、感動体験のお届けです。文京区こども宅食を支援されている他の寄付企業様とコラボして、笑顔が生まれるような体験機会を届けていきたいと思います。
さらに、各地域にある当社の支社も巻き込み、フローレンスさんが行っているデジタルソーシャルワークを活用した支援など、何か新しい支援のかたちも一緒に模索していければと考えています。
●全農パールライス株式会社
全農パールライス株式会社さんは、2018年から継続してお米を数千キロと大規模にご支援いただいています。
(全農パールライスさんのインタビュー記事はこちらから)
(全農パールライス株式会社 本社統括本部 管理部 部長 吉田 浩 さん)
当社の取り扱い主品目である「お米」が役に立つのであればという想いで取り組みを開始しました。
役員にこども宅食への支援を相談したところ、安心安全で美味しいお米を届けたいという後押しの声もあり、ご提供開始に至った経緯があります。
こども宅食さんとの取り組みを社内でも共有することで、社内にもこの活動が周知されてきました。また食育にも繋がるということが浸透してきたとも感じています。
今後期待することとしては、こども宅食の取り組みが更に全国に広まっていけばと感じています。食を通じてご家庭を笑顔にできれば嬉しい限りです。
●ダイドードリンコ株式会社
ダイドードリンコ株式会社さんは、公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会さんとかねてから取り組まれていた踊育®の企画として2021年にオンラインでのダンスレッスンをご提供くださいました。
(オンラインダンスレッスンについての記事はこちらから)
(ダイドードリンコ株式会社 コーポレートコミュニケーション部 広報・CSRグループ
森下 尚昭 さん)
様々な社会貢献活動を考えている時に、若手社員からフローレンスさんを紹介してもらったのがきっかけで取り組みを始めました。
2011年の東日本大震災以降、ダンスを通じて東北の子どもたちに元気になってほしいと「踊育」という活動をしてきました。こども宅食さんにも角度の違ったものを提供できればという思いもあり、事業報告でも機会があまり持てていないとお話があった、運動や習い事の機会を提供できればと思い、オンラインでダンスレッスンを実施する運びとなりました。
このような活動ができて非常に良かったと感じています。社内からは「こども宅食を知る機会がなかった」「飲料以外の提供機会もあると気づけた」といった声もあがっています。
今後としては、一過性で終わらせてはいけないと思っているので、今後複数年取り組みを続けられればと考えています。今年度も内容をブラッシュアップして継続して実施できればと思います。
状況にもよりますが、リアルなダンス体験や、お子さん同士の交流なども検討していきたいです。
●津和野町役場
文京区の友好都市である島根県津和野町役場さんは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施されており、集めた資金で町内のお米の生産者さんを支援し、生産者さんがつくられたお米を文京区こども宅食に寄付するという取り組みをしてくださっています。
(津和野町役場さんからのお米の寄付についての記事はこちらから)
(津和野町役場 つわの暮らし推進課 主任主事 佐伯 晃 さん)
文京区さんと文化振興や災害応援の協定を締結していることが背景にもあり、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングでお米の交流事業を行うことになったという経緯があります。
この取り組みを通して、津和野町の農家さんが作ったお米を文京区こども宅食に届けることができるようになり、津和野町のお米で新たなつながりを生み出すことができたと感じています。
人口約7000人の小さなまちが、人口の多い大きな都市の課題解決に寄与することは大きなチャレンジでしたが、今回の取り組みを通じて課題解決に貢献できる可能性を実感しています。
この度の、ふるさと納税を通じて、多くの方に地方や都市が抱えている課題を知って支援いただいていると感じています。今後もより多くの方たちにこの取り組みを知っていただき、人と人とをつなげるきっかけとなることを期待しています。
今回は時間の関係もあり、代表して5社の企業・団体さんにお話を伺いました。
こども宅食を応援してくださっている企業・団体さんは、食品に限らず日用品や体験機会の提供など、ご家庭につながりを届ける方法を一緒に模索してくださるパートナーです。
同じ想いを胸にこども宅食の事業を行えることを、非常に感謝しております。
皆さんと今後も様々な支援を通して一緒にご家庭を支えていきたい、またさらにご一緒いただける仲間が増えてほしいという想いをさらに強くいたしました。
ご支援企業・団体さんのお話のあとは、文京区こども宅食で、食品の配送を担っているココネット株式会社の取締役社長 執行役員 河合 秀治より、閉会のご挨拶をさせていただきました。
本日はご参加いただきありがとうございます。
ココネットは、こども宅食では配送の部分を担当しており、いつも役得だと申し上げています。実際にご家庭に伺い、ちょっとした会話やほっとした表情を拝見できます。
直近でご家庭にお伺いした際もお子さんがグータッチしてくれたり、笑顔をくださいました。
ひとえに様々な確度でご支援くださっている企業・団体さんのお陰だと思っています。まだまだ親御さんのほっとした笑顔に会いに行きたいと思っています。
ご家庭を支える仲間として今後もご支援ご鞭撻をお願いできると幸いです。
ご支援いただいている企業・団体さんに多くご参加いただき、改めて文京区こども宅食をよりよい事業にしていきたいと感じました。
支援の輪が今後も広がっていき、ご家庭の笑顔につながると嬉しいです。